A. cf. flabellicauda 、または新種
と、この時までは思っていました。
先日イニリダエグループのアピストを分類したばかりというのに、また厄介な種が到来してしまいました(^-^;
最初に実物を見た時は、そのフォルムからリネアタかぁ~、と思ったのですが、な、何と尾びれに模様がナッシング!
更に頬周りの隈取りがリネアタのそれとは異なっている・・・。
マジかぁ~、まだこんな種が居たとは・・・。
♀の尾びれの模様も他の種に比べて少ないように感じる。
昨日まで今にも産みそうな雰囲気だったけど、今朝見た時何か不穏な動きをしてました。
取りあえず見て見ぬ振りして軽くスルーしておきました(^-^;
さて、この種を新種と言っても良いのかどうか・・・。
今回も3名の方に比較対象として登場していただきます(笑)
まずはリネアタ。年季の入った超ビッグサイズです。
そしてsp.ブルトケール(Type2)。
最後にフラベリカウダです。
最初に尾びれの形を見てみましょう。
左上が今回の種です。確かに初見で感じたようにリネアタに近いです。
でも・・・、尾鰭の柄は無し。
次に顔周りを見てみましょう。
やっぱりリネアタとは違う。顎の辺りの雰囲気はウアウペシーやブルトに近いですね。
となると、どの種にも当てはまらないから『新種!』
・・・・・・
と今までは騒ぎ立てていたかもしれません・・・。
しかし先日わざわざダニグループを分類したのは、こんな日が来る事を予測していたからである(嘘)
なので先日の分類表に基づき今回のアピストを分類してみます。
尾鰭の形に関しては、個体差や成長と共に変化する可能性があるので判別の要素としては弱い部位です。例えばエリザベの尾びれは変化していきます。
また顔周りの模様や色についても個体差があるし、環境によって変化するのであまり重要視されていません。
何度も言ってますが、残念ながら現在日本で呼んでいるアピストの名前は彼らが命名・分類してきたものなので仕方ないですね。
「郷に入れば郷に従え」ってヤツです・・・。
まずは、『ダニバンドの有無』。
これは無いです。なのでこの時点でブルトとイニリダエは消えました。
次に、『尾鰭の形と模様』。
形はライヤーです。ということは残るは、ウアウペシー、フラベリ、リネアタ、セーゲルとなります。
しかし尾鰭に模様がありません。
ここで行き詰りました・・・。候補が居なくなってしまいました・・・。
しかしある有力な情報筋によると、フラベリカウダに属する一部の種は成長するにつれて尾鰭の模様が消えていくというのが判明しました。
となると、この時点で可能性がある種はフラベリカウダだけになります。
そう言われると、よ~く尾びれを見てみると真ん中に模様らしき痕跡が見えます。
もしかしたら幼魚の時は尾鰭に模様があったのでは・・・?
私が見た♂は全ての個体が大きくて、尾鰭の模様をしっかり確認することが出来ませんでした。
なので次回入荷した時に、小さな♂個体の尾びれを見てから判断しようと思っていたのですが、今日とあるサイトの♂らしき写真を見て確信しました。
その小さな♂個体の尾びれには模様があったのです!
なので現時点での私の判断は、cf.フラベリカウダです。
sp."Suge~"とかsp."ブラックリバー"とか呼ばれているようですが・・・(^-^;
ならば未記載種のほとんどのアピストを『sp.ブラックリバー』と呼ぶことが出来ると思うし、見る人によっては"not Suge~"と思うかもしれません。
ちょっとそれはナッシングです。
・・・、センスが(笑) ε=ε=ε=ε=ε=┌( ̄◇ ̄;)┘(逃)
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