A. flabellicauda
昨年からのDシリーズの入荷によりマクマスグループのバリエーションが次々と増え、ヴィエジタと呼ばれる種にもいくつかのタイプが存在することが判ってきました。
とてもVI~IIIの三つに括られそうにありません。(ヴィエジタに興味が無い人から見たら全部同じに見えてしまうかもしれませんが。笑)
研究が進みそれぞれの全容が判る頃にはもう少し括りが多くなっているのではないでしょうか。
研究が進みそれぞれの全容が判る頃にはもう少し括りが多くなっているのではないでしょうか。
近年ではマクマスグループに限らず細身系のアピストもコロンビアから入荷するようになって細身系が好きな人も色んな意味で大変なのではないでしょうか(笑)
しかし日本で現在認識されているイニリダエグループの分類には以前から何となく違和感を感じていました。
イニリダエグループには、
- A. イニリダエ
- A. ウアウペシー ( = sp.ロートカイル)
- A. リネアタ
- A. sp. セーゲルフロッセン
- A. sp. イサナ
- A. sp. ブルトケール
- A. フラベリカウダ
一番疑問に思っていたのが、A. フラベリカウダです。
テトラ本の写真と比べても雰囲気が全く異なるように思えたからです。
そこでフラベリカウダが学名記載された際の記載文を読んでみました。
スペイン語で書かれているので詳細な部分は間違っている可能性がありますが、特徴として
- 細身のボディに、ラテラルバンドは尾鰭中央付近まで真っすぐ伸びている。
- ラテラルバンドと平行に何本かの細いラインが存在する。
- 背びれは平らでメラニン色素により着色されている。
- 尻びれは条に沿って着色されている。
- 尾びれ中央には後方に向かって楔(くさび)のような模様があり、そこから上下方向に扇状の模様が存在する。
ここで分かった事は、イニリダエのようなお腹の染み(通称、ダニバンド 笑)が言及されていないこと。
そして尾びれの模様は全体ではなく、中央から上下に扇状に展開されていること。
↑ 尾びれの模様はリネアタを比較対象としていましたが、上がフラベリカウダ、下がリネアタです。
フラベリカウダの尾びれの模様は尾びれ全体ではなく、真ん中から上下に向かって存在するようです。
そもそも『フラベリカウダ』とはどういう意味なのか・・・。
学名記載されているので flabellicaudaはラテン語になります。そこでGoogleさんに訊いてみました。
flabelli → flabello → flabellum となり、フラべルムとはキリスト教の儀式に使用する大きな団扇のような物。
cauda はテール(尾)。
直訳すると、団扇や扇のような尾、となります。
尾びれ全体が団扇のような形なのか?と思いましたが、尾鰭の真ん中から上下に伸びる模様全体の形が団扇の形に見えたからフラベリカウダという名前が付けられたようです。
実はこの個体。昨年の11月にコクーン便で入荷した当時かなり小さかった個体です。
入荷した時のインボイスは、sp. ブルトケールでした。
しかし、この個体は記載文に書かれている特徴とピッタリと合致する気がします。
♀も合ってる気がしますが自信はありません(^-^;
ただ♂が♀に向かってブンブンしているのを見ると合ってるような気がします。
では今までフラベリカウダと呼ばれていた種は?
恐らくsp. ブルトケールの別タイプになるのでは・・・。
イニリダエグループの括りもきっと時間が解決してくれる事でしょう。
詳細な研究が今後進むことを期待しています!
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