アピストグラマをもっと知りたい。気付いたら嵌っていたドワーフシクリッドの飼育記録を綴ったブログです。

2017年12月30日土曜日

年間MVA発表!

何かと慌ただしい年の瀬の真っ只中ですが、この発表をせずに新年は迎えられません!

さぁ今年もやってきましたこの年間最優秀アピスト(Most Valuable Apistogramma) 2017の発表!

(今回が初だけど・・・笑)

この賞は、2017年を通して私を最も楽しませてくれたアピストに送られる名誉ある賞です。

今年はコロンビアのDシリーズやクルアの怪物たちを始めとした数多くの新種と、久々に再会した種などなど、とても魅力的なアピストたちに出会えた年となりました。

では勿体ぶらずに早速参りましょう!

名誉ある年間MVA 2017を見事受賞したのは・・・・・・

ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルルル (ドラムロールの音)


Apistogramma sp. manacacias (cf. hoignei)
おめでとうございます!

今年の年間MVAは、A. sp. マナカシアス (cf. ホイグネイ) / Rio Manacacias に決定しました!!!

Apistogramma sp. manacacias (cf. hoignei)
導入は昨年の12月でしたが、この一年間『チミは一体誰なんだ!』とドキドキワクワクさせ続けてくれたのが今回受賞に至った最大の要因となりました。

Apistogramma sp. manacacias (cf. hoignei)
導入当初は、「マック?」「ヴィエジタ?」「ホイグネイ?」と様々な意見が飛び出しましたが、最終的にはホイグネイに近い種と個人的に判断しています。

尾びれの赤いツインバーが消えかけているのはホントに残念ですが、スタイルは私の最も好むタイプで、背びれ、腹びれ、尻びれの伸びも理想的です。

Apistogramma sp. manacacias (cf. hoignei)
性格的には未だに「やんちゃ」な部類に入りますが、時間を持て余す時は♀にちょっかい等を出したりせずにハミハミペッペッを繰り返します。

Apistogramma sp. manacacias (cf. hoignei)
♀にアピールする時もある程度の距離を保ってくれるので子育て中以外の時でも♀は全くの無傷。

なので、アピストらしい行動をしつつも安心して見ていられるほとんど手の掛からないアピストなのです。

Apistogramma sp. manacacias (cf. hoignei)
尾びれには少し黒い色素が見えているので赤いツインバーさえ復活してくれれば言う事無し!

今後に期待です。それがダメだったらFに期待です!





F1, Apistogramma sp. tame
赤と黒のツインバーと言えば・・・

A. sp. タメのF1です。

F1, Apistogramma sp. tame
先日ある御人からアドバイスを頂いたので注意深く見てみたら、思いの外綺麗になっていたのでビックリ。

F1, Apistogramma sp. tame
各水槽の当て馬要員として全員派遣しておりましたが、急遽撤収作業を敢行中です(^-^;

F1, Apistogramma sp. tame
全員当て馬の激務を全うしていたので、成長が遅かったり性格がヒネてる可能性がありますが、同じ種の同世代が集まると威嚇し合って更に綺麗になってます!

F1, Apistogramma sp. tame
♂の尾びれには親譲りの水玉模様がしっかり表現されているので将来がとても楽しみになりました。

F1, Apistogramma sp. tame
〇〇〇さん、ありがとうございましたm(__)m

成長度合いを見てから追ってご連絡いたします!


Apistogramma 2017
今年も一年この拙いブログをご覧いただきありがとうございました!

2013年から始めたブログですが、先日やっと365回を突破しました(^-^;

今後もこのペースが速くなる事はまずありませんが(汗)、来年もマイペースで続けていく予定ですので今後ともよろしくお願いしまっす!

それではご覧いただいてる皆様、良い年をお迎えください。。。


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2017年12月28日木曜日

間違いではありません

Apistogramma megaptera
A. メガプテラ ・・・ 便乗しまっす!(笑)

Apistogramma megaptera
このアピストに似た種として・・・
  1. A. ブレビス ・・・ 背びれが伸びない
     
  2. A. メガプテラ ・・・ 背びれ前方の4条が伸びる
     
  3. A. ピアロア ・・・ 背びれ全体が伸びる
     
  4. A. sp. ブライトビンデン
が知られていますが、

3. A. ピアロア と 4. A. sp. ブライトビンデンが同種というのは意外と知られていないのではないでしょうか。

と言う私も以前は、コロンビアのプライトビンデンがピアロアで、ブラジルのプライトビンデンはそのまま名前が変わらないと理解していました。

もし新旧のテトラ本を持っていたら見比べていただきたいのですが、旧では『A. sp. ブライトビンデン』と掲載されているアピストが、新では『A. ピアロア』と掲載されています。

(『Breitbinden aus Kolumbien』は相変わらず A. sp. ブライトビンデンで掲載されていますが恐らくまた別種だと思う。)

同じアピストなのに生息地の川や国が変わるだけで名前が変わるのはおかしいと思い、2012年(2011年?)に発表された論文を以前調べた事がありました。

リネアタやペドゥンクラータが記載された時の論文です。

スペイン語で書かれているので細かい内容はよく理解出来ませんでしたが、この時にA. sp. ブライトビンデンと呼ばれていたアピストがメガプテラとピアロアに分けられて記載されました。

この2種の違いは、顎下が云々・・・とあるようですが、その後マイク・ワイズを始めとした識者たちによると、背びれの後方が伸びるか伸びないかというのが一番分かり易い見分け方だと示されています。

Apistogramma piaroa
↑ 以前飼育していた A. ピアロア (= A. sp. ブライトビンデン)

背びれ前方5条以降も伸びてます。

Apistogramma megaptera
↑ A. メガプテラ

背びれの後方は伸びない。

本来ならばピアロアとメガプテラは同レベルで扱われるべきなのに何故日本では解釈が異なってしまったのか・・・。

あの当時『sp. ブライトビンデン』が『メガプテラ』という名前に変わるのはイメージ的に嫌だ!という声がある一部から出ていた事を思い出します(笑)

確かに『ブライトビンデン』という響きはカッコイイですよね!

そして何故かメガプテラだけが注目され、ピアロアには一切触れられなかった経緯があったから今の状況になってしまったのでは?と思います。

確かに改めて論文を見てみると、地図に生息地のポイントが載っているのですがどちらの種もブラジルには生息地ポイントが記載されていません。

しかも掲載されている写真は例の背びれを畳んだホルマリン漬けの写真・・・。

それと最後の方に生きている時の写真が載っていますが、何故かピアロアがメガプテラとして掲載されている・・・。

ご丁寧に掲載されている写真には信用性が無いと本文中に注意書きがある始末・・・。

私が想像するに、この論文を記載するにあたってはベネズエラとコロンビアのアピストのみをサンプル魚として収集して作業が進められたのでは?と思っています。

何しろ『Rio Negro』という単語は1回も出て来ませんし(^-^;

それ故当時日本において、ブラジルとコロンビアを分けて考えざるを得なかった状況と、ピアロアに関して検証が行われなかった事は十分理解出来ます。

ところで、A. ディプロタエニアも同様にそれぞれ流れる方向が違うオリノコ川とネグロ川に生息しています。

この種はかなり古くから存在していたアピストと考えられていて、オリノコ源流域で派生した種がカシキアレ川を経由してブラジル側のネグロ川に達したものといわれています。

恐らくピアロアもこのディプロと同じ経緯をたどったのではないかと想像します。

さてまた色々と講釈を垂れてしまいましたが(^-^;、冒頭の各種は
  1. A. ブレビス ・・・ 背びれが伸びない
     
  2. A. メガプテラ ・・・ 背びれ前方の4条が伸びる
     
  3. A. ピアロア ・・・ 背びれ全体が伸びる
となり、その種に地域差等の違いがあれば種名の前に『cf.』を付けるのが現在の表記方法です。

しかしだからといって『sp. ブライトビンデン』が間違った呼び名だとは言いません!

だって『ブライトビンデン』っていう響きは確かにカッコイイですから(笑)

それと『sp. ロートカイル』も同じで『ウアウペシー』より『ロートカイル』の方が響きが良いですからね(笑)





Apistogramma sp. D3 (cf. payaminonis)
A. sp. D3 (cf. パヤミノニス)

Apistogramma sp. D3 (cf. payaminonis)
尾びれが長いので大きく見えますが、実際には尾びれまで入れて6cmほどのまだ若い個体です。

Apistogramma sp. D3 (cf. payaminonis)
水槽の数には限度があるので、よっぽどの種でない限り産ませないようにしていますが、この種は確実にFを採っておくべきだろうと判断しました!

Apistogramma sp. D3 (cf. payaminonis)
当初は「無精卵?」と思いましたが、無事に孵化し、

Apistogramma sp. D3 (cf. payaminonis)
浮上しましたぁ~(^O^)

Apistogramma sp. D3 (cf. payaminonis)
♂も一緒に仲良く子育てをしていましたが、いつ何が起こるか分からないので♂は別水槽行き(笑)

Apistogramma sp. D3 (cf. payaminonis)
今のところは数が減ることはなく順調に推移しています。

Apistogramma sp. D3 (cf. payaminonis)
さぁまた稚魚用水槽を工面しないと・・・(^-^;


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2017年12月22日金曜日

クリスマスカラー

Apistogramma sp. D18 / cf. alacrina
A. sp. D18 / cf. アラクリナ

Apistogramma sp. D18 / cf. alacrina
遂に、アラクリナが高級アピストの仲間入りか!?(笑)

Apistogramma sp. D18 / cf. alacrina
♀の体色が真っ黄色になってます( *´艸`)

この種は昨年から何匹も購入したにも関わらず結局全て♂でした。

そしてようやく今回♀を入手する事が出来ました。

しかしこれほどまでに高額なアピストになってしまうと雌雄をそう簡単に間違える訳にはいきませんよね?(^-^;

そこで今日は、今まで散財し学習したきた事を基にこの種においての雌雄判別方法の極意を綴ってみようと思います!

Apistogramma sp. D18 / cf. alacrina
↑ 以前、近くのお店では売っていなかったので通販で購入したペアの♀と思われた個体。

尾びれの赤い丸印で囲った部分に模様があります。

Apistogramma sp. D18 / cf. alacrina
↑ 同じく3ヶ月ほど経過した♀と思われた個体。やはり尾びれに模様があります。

一般的なアラクリナは、体色、尻びれの模様の有無、胸びれ付け根の黒いスポットの大きさ、それと種によりアナルスポットのような黒い模様の有無で雌雄判別を行います。

それらを考慮すると、確かに ↑ を♀個体と判断しても致し方ないと思います。

Apistogramma sp. D18 / cf. alacrina
↑ それから数ヶ月後の同一個体・・・。

いや~、立派な♂に成長して・・・((+_+))

成長とともに、黄色い体色は消え、アナルスポットのような模様も消え、そして胸びれの根元のスポットも小さくなっています。

この種を実際に飼育してみて、小さな時は♂も♀も黄色い体色をしていて♀の特徴を持っているのでとても雌雄判別が難しいアラクリナだと感じました。

しかし一年以上飼育し、そして今回、つ、遂に♀個体判別方法が判明しました!

Apistogramma sp. D18 / cf. alacrina
↑ 今回の♀個体。

一般的なアラクリナの雌雄判別方法はこの種に限ってはあまり参考になりません。

この種の♀個体の見分け方は、
  1. 尾びれには一切模様は入らない。
     
  2. 胸びれの根元の黒いスポットが丸くて♂に比べて大きい。
ただし『2. 胸びれの根元の黒いスポット』については個体差がある可能性があるので参考程度に留め、『1. 尾びれの模様の有無』を重要視して雌雄判別するのがお勧めです(๑•̀ㅂ•́)و✧

体が小さくても、尾びれの模様の有無で雌雄を明確に判断出来ます。

この種の雌雄判別の極意といっても実は大した事は無い。たったこれだけです(^-^;

でも飼育してみなければ分からない事もあります・・・。

この種の♀はとても少ないらしいです。

なので今回この種を購入された方、もしくは購入を検討されている方は是非尾びれの模様を目を凝らして見てください(^O^)





Characidium fasciatum
ぼけ~~~、グリーンジェットダータテトラ

緑色だからクリスマスカラー?(^-^;

Characidium fasciatum
今年もコイツを紹介する事が出来ました!

Characidium fasciatum
我が家に来てから3年が経過しました(^O^)

Characidium fasciatum
先日、一晩のうちに2匹がダイブしてしまい、残るのはこの1匹だけ・・・(>_<)

この1匹が一番強かったので、突如反乱者によるクーデターが勃発したかどうかは不明・・・。

Characidium fasciatum
しかしその甲斐があって今ではS水槽にコイツ1匹の完全VIP待遇!

お陰で今では全長8cmくらいに成長しています。

来年もこのブログで紹介したいなぁ~


Iguanodectes geisleri
イグアノディクティス・ゲイスレリ

Pel. サクリモンティスを撮影してクリスマスカラーを演出したかったけど、奥に隠れてしまい撮影出来ず。

代わりにまたもやカラシンです(^-^;

Iguanodectes geisleri
一応クリスマスカラーと言えるかな?(笑)


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2017年12月18日月曜日

NATURE AQUARIUM

水草
今日はアピストではなくて水草の方(^-^;

今年も水草レイアウトコンテストに無事に出品でき、何とか二桁に留まったものの自らが目指していた成績には遠く及びませんでした。

『来年こそは!』と思い現在来年の構図を考えているところです。

しかし一年の締めくくりとしてケジメをつけ自分への戒めのために出品した作品を晒しておきたいと思います・・・。

IAPLC 2017
©Aqua Design Amano Co.,Ltd.
毎回作品名はかなり時間を掛けて考えるんですけど・・・、上位に入らないと世に一切出ないのね・・・(>_<)

今回も相当時間を掛けて考えたんだけど・・・。

この水槽にはマジペンが200匹くらい居るはずなんだけど全然目立ちません(^-^;

好きなカラシンだし、撮影が終わったら各アピスト水槽に収容出来るので結構かき集めたんだけど、こうも目立たないと魚種の選定はやはり重要だと実感しました。

ネイチャーアクアリウムというとレイアウトがメインだと思われがちですが、NAの原点に立ち戻って考えると主役は魚だと思うんです。

魚たちが健康にそして安心出来る環境を水草の生命活動により維持し、それを基本としその上でレイアウトの良し悪しに順位を付けていくコンテストだと思っているので、主役の魚が一番に目に飛び込んで来ないというのは失敗だったなぁ~と反省しています。

来年は石組でチャレンジします。

大体の構想は出来ているのですが、細かな石の配置等についてはまだ決めかねています。

そこで行って来ました・・・

NATURE AQUARIUM展
東京ドームシティで開催されている『天野尚 NATURE AQUARIUM展』

NATURE AQUARIUM展
で、でかっ!

NATURE AQUARIUM展
大判カメラの実力をまざまざと思い知らされました。

大判カメラ欲しい~。大判カメラで撮ってみてぇ~~~。

NATURE AQUARIUM展
ふむ・・・。

NATURE AQUARIUM展
ふむふむ・・・!

NATURE AQUARIUM展
おぉぉっ、迫力ある!

NATURE AQUARIUM展
天野さんの遺志はADAの社員の方々にしっかり受け継がれているようで安心しました。

一見どれもADAらしさが出た、よく目にする見慣れたレイアウトですが実際に近くで見ると、水草の選択と配置が実に自然で、尚且つ状態がすごく良いことが分かります。

NATURE AQUARIUM展
これはスゴイスケールだった!

NATURE AQUARIUM展
遠くからでも近くからでも楽しめる展示でした。

でもウチにこれがあったら床がビチャビチャだろうなぁ~(^-^;

そして家に帰ってから気が付いた。

来年のレイアウトの参考に石組水槽を見に行ったはずなのに全く記憶に残っていない・・・((+_+))


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