A. リネアタ
先月ようやく稚魚を残すことに成功し、今のところ順調に育っているようです。
産卵時から夜は薄暗いピンクのLEDライトを点灯させ真っ暗にならないようにした結果、無事に浮上しました。
浮上後も一週間~10日間くらい夜はピンクのライトをタイマー管理で点灯させていました。
そのため寝不足のせいか、♀の眼の充血が治りません。(嘘)
それにしてもリネアタの♀のブリーディングドレスは独特で綺麗だ(^O^)
♂は別水槽で少し破れてしまった背びれの療養をしていましたが今回も無事に修復が完了したようです(^O^)
試しに当て馬を入れてみましたが、まだ頬の脳みそ模様が赤くなるほど興奮しませんでした(T_T)
※ え~、業務連絡。リネアタはオールバック型ではなくリーゼント型です。
A. sp. パックマンのF1
相変わらず二週間おきに産卵を繰り返すので、別腹のチビパックマン水槽に移動しました(^_^;)
ここからは本日のテーマの雌雄判別について。
アピストってペア売りが基本です。何故そうなったんでしょう・・・。
まぁ理由は色々とあるんでしょうけど、ペアでこそ価値があるからなんでしょうね。
ならば雌雄判別は飼育者にとって重要案件のはずです。
・お店の水槽の前にへばり付いてペアを見極める時。
・通販で送られてきたペアが確かに♂と♀なのか確認する時。
・育った稚魚を選別する時。
など、雌雄を見極める場面には沢山遭遇するはずで、アピストを飼育する上で必ず習得しておかなければならない事だと思います。
先日、エレウテリアの♀♀疑惑が浮上した時は流石にビビりましたが、結局誤情報だった事が分かり一安心(^_^;)
ここで私なりの雌雄判別方法を書いてみたいと思います!
と言っても、毎日アピストに接していれば自然と体に染みついてしまうものです(^_^;)
アピストの各種が属するグループはそれほど多くないです。
グループとしての雌雄の特徴さえ把握していれば、あとは個々の種に対して応用が利くはずです。
雌雄判別の最初の一歩は、全体の雰囲気と体色の地色を見ることです。
毎日アピストを見ていると♂の行動パターンと♀の行動パターンの違いが分かってきますので、他魚に対しての対応の仕草等を観察し判別するのが最初の作業になります。
そして♀の地色は基本的に黄色です。
ブラインを給餌した時には、婚姻色が出ていない時でもその地色の黄色が顕著に出現しますので絶好のチャンスです。
しかし ↑ のように♂も地色が黄色いアピストも居るので厄介な種も居る事は確かです。
そこでアピストの雌雄判別で絶対に外せない判断ポイントが二つあります。
↑ の写真の判断ポイントA(背びれの後方)とB(尻びれ)です。
約4cmを超える頃になると♂の背びれの後方は鋭角に伸び、♀のそれは♂ほど鋭角にはならず丸くカーブを描いたままになります。
また♂の尻びれには模様が入ります。♀の尻びれにも若干模様が入りますが、♂ほど広範囲に模様は入りません。
以上の2点と、全体の雰囲気と地色を観察して見比べる事が雌雄判別の基本になります。
それでも判断が難しい時は、↑ の1~4のオプションポイントで判断します。
それぞれのポイントはグループや種によって違いがありますので、事前にアピストが掲載されている本やインターネットで特徴を把握して比較対象を用意しておく必要があります。
【オプションポイント 1 ・・・背びれ】
当てはまらない種も居ますが、多くのアピストの♂の背びれの先端は尖ります。
一方♀の背びれの先端は丸い形状をしています。↑ の下側が♀の背びれですが先端が鋭角ではなく丸くなっているのが分かりますでしょうか。
↑ この仔の背びれの先端は尖っていませんが、丸くもありません。
少し角ばっているのが分かりますでしょうか。
まだ♂らしい特徴は出ていませんが、背びれ先端の形状を見るとこれから尖ってくるはずなので間違いなく ↑ は♂になります。
【オプションポイント 2 ・・・顎ひげ】
マクマス系によく当てはまりますが、顎の下の髭の有無や形状で雌雄判別する事もあります。
特にホイグネイ系のアピストの♀は、↑ のように口のすぐ下から直線的な顎ひげが出ます。
これは体長3cmでもハッキリ確認出来るのでホイグネイ系のアピストの雌雄は早期に確認出来ます。
他のアピストでもその形状の違いから判別する事が出来る可能性がありますので、顎ひげのある種は下から覗き込んで観察してみるのも面白いかもしれません(笑)
【オプションポイント 3 ・・・アナルブローチ(スポット)】
これは恐らくウアウペシーやリネアタと言ったペルテンシス系に限られると思いますが、♂のみに ↑ のようなアナルブローチが出る種が多いです。
♀にはアナルブローチは出ません。
【オプションポイント 4 ・・・尾びれ】
中には当てはまらない種も居ますが、♂の尾びれに模様があるのに対し、♀には模様が無い場合が多いです。
ただここで気を付けなければならないのは、模様の有無であり色の有無ではないことです。
尾びれがツインバーになる種が居ますが、♀でもツインバーになる場合があります。
それは尾びれにある色素が発色してツインバーに見えているだけで模様ではないのです。
↑ のようにモノクロ写真にすると模様の有無が分かりやすくなります。
これは種の判定時にも同じ事が言えます。
体色が◯色だからとか、頬やひれの色とかは種の同定には重要ではありません。
種の同定に迷った時にもモノクロ写真で判定すると、色に惑わされること無く正確な判断が出来るかもしれません(笑)
【オプションポイント 5 ・・・腹びれの色】
最後にオプションポイントとして『腹びれの色』を出しましたが、これは判断材料にはなりません。
腹びれの前方が黒いと♀みたいな感じを受けますが、稚魚の頃は♂♀関係なく腹びれが黒い種が多いです。
腹びれの付け根の黒色も同様です。
成長と共に黒色が消えていく種も沢山いますから判断材料にしないように気を付けましょう!
本来ならばグループ毎の雌雄判別方法を記述した方が親切なのかもしれませんが、それをやってしまうと趣味としての面白味が薄れてしまいますよね?(笑)
これ以外の判別方法も色々とあると思いますので、楽しみながら、そしていつもとは違った目線でアピストを見てみるのも良いのではないでしょうか(^O^)
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