アピストグラマをもっと知りたい。気付いたら嵌っていたドワーフシクリッドの飼育記録を綴ったブログです。

2017年7月17日月曜日

アピスト飼育について最近思う事

Apistogramma sp. pacman / sp. D12
A. sp. パックマン / sp. D12


水槽の水が安定してくるとアピストは自然と繁殖に至ります。

産卵~孵化~浮上とその変化に伴い一喜一憂するのもアピスト飼育の楽しみの一つです。

ただそのような状況になると決まって噴出する問題は水槽数の不足です(^_^;)

我が家の狭い水槽部屋にも所狭しと数十本の小型水槽が鎮座しております。

そして現在、その数十本の水槽の許容量を遥かに超えるアピストを飼育している状況です。

しかしこれ以上の水槽を維持する事はとても考えられないし、そもそも物理的にも体力的にもこれ以上は無理!!!

そこで考えました・・・、

仔取りしちゃうから水槽が足りなくなってしまうのだと・・・。

Apistogramma sp. pacman / sp. D12
以前は親が☆になる前に何とか早めに仔取りしてしまわねば!との思いで今か今かと産卵を待ち焦がれたり、貴重だと思う種は2ペア買いなんて事もしていました。

しかし最近は購入したアピストが半年やそこらで☆になる事はまずありません。

(すみません、ここ例により自慢です(^_^;))

昨シーズン以降導入したアピストは多分全て生きてるはずです。

(愛情が薄れてポッチャン水槽に移動している種も居ますが・・・)

愛情を持って育てれば、捕食者が多い現地とは違うので2~3年は余裕で生きる筈だと思うんです。

もし繁殖を狙うのだったら、慌てずに飼育開始から1年くらいの間で判断したら良いと思っています。

2年目以降は繁殖力が徐々に衰えてきますので。

Apistogramma sp. pacman / sp. D12
私自身も産卵~浮上の行動はアピスト飼育の醍醐味であり一大イベントだと思い、その都度ブログに記事をアップして一喜一憂してきました。

以前あの方が『産卵如きでいちいちブログにアップするな!』的な事を仰っていましたが、それを無視してアップし続けてしまい、いつしか世間でのアピスト飼育の目的が繁殖になってしまっているのだとしたら私は反省しなければなりません。

(このブログがそれほど影響力があるとは思っていませんが(^_^;))

遠い南米からはるばる日本に来てくれたアピストを綺麗に維持して、それを堪能し、その途中にある一つのイベントが繁殖だと最近思うようになりました。

もちろんアピストの繁殖に反対している訳ではありません。

水槽に余裕があれば是非繁殖した方が良いと思います。

特定の種に限定して繁殖をすれば水槽がそれほど増える事は無いと思うし、特別な貴重種であれば是非繁殖させて系統維持すべきです。

ただ我々の飼育環境下でワイルド個体を超えるFを採る事は可能なのか・・・。

あくまで個人的な意見なのですが、アピスト飼育を始める前はウィルヘルムブリードのアピストはとても綺麗だと思っていました。

確かに体色の赤が強烈で綺麗ではあるのですが、アピスト飼育を少し続けてきて感じるワイルド個体が持つ独特な美しさと漂うオーラとは全くの別物です。

ただし我々がウィルヘルムブリードやチェコブリードのような個体を作り出せるかというのは別の話です(^_^;)

昨年運良く獲得したアピブリコン第一席の我が家のヴィエジタですが、最近来たプエルトガイタン産のワイルド個体と比較したら雲泥の差でした。

例えFでワイルド個体に近付く事が出来たとしても、その美しさを超越する事は不可能だと思っています。

この"美しさ"の意味は・・・、分かる方には分かる筈です(笑)

ならばワイルド個体を☆にせず、とことん綺麗にしてやればいいんじゃね?

そしたら水槽の数がこれ以上増えないな・・・。

購入価格がいくら高くても、2年くらい綺麗に維持出来れば十分に元を取れるだろ・・・。

繁殖させるよりワイルド個体を購入した方がお店側にとっても嬉しいだろう・・・。

最近では貴重な種が遂に入荷した!とニュースになっても翌年にはまた入荷しちゃうし・・・。

コロンビアからは続々とスゴイのがやって来るし・・・。

逆に綺麗なギビケプスの方が自分的には今や貴重種かな(笑)

・・・と、そんな事を最近考えていたのです(^_^;)

Apistogramma sp. pacman / sp. D12
我が家では稚魚が採れるとある程度大きくなるまで維持して、その後どうするか判断していました。

選別して綺麗になりそうな稚魚は別水槽へ、選別漏れはポッチャン水槽かアテ馬に。

しかしポッチャン水槽にも許容量があるので仕方なくそのまま元の水槽に居残り、または〇〇〇にポッチャン・・・。

そんな事をしているうちに選別した稚魚がペアになり、そして産卵・・・。

Apistogramma sp. pacman / sp. D12
このブログを見ている方は増えた稚魚をどうしてるんでしょうか?

累代飼育? アテ馬? 里子に出す?

ショップに引き取ってもらう? ネットオークション?

私も里子とかに出しても良いのかも知れませんが、まだ自分の育成技術は他人に貰ってもらえるレベルにまで達していないと思うし、里子に出したとしても大事に飼育してもらえないと思うんです。

それは自分がその立場だったら対価が発生しない限り大事にしないと思うから・・・。

ショップに引き取ってもらって大事に育ててもらい売り物になれば良いと思いますが、大きな熱帯魚ショップでは恐らく大型魚の餌になると思う・・・。

オークションはどうなんだろう?

全くの他人に自分の育てたアピストの値段を決められ、どのように飼育してもらえるのか分からないのは凄く抵抗があるなぁ~

ただ最近はショップがオークションで安く競り落として売り物にするという需要もあるようなので個人としては何とも言えません。

Apistogramma sp. pacman / sp. D12
最近はアピストに産ませない技術を習得しつつあります。

最近導入したアピスト達は大体2~3cmくらいの稚魚が沢山居る水槽に入れています。

導入魚のライバルにはなり得ないサイズなので争いは発生しないし、繁殖する気分にはなかなかならないようです(笑)

ただしそこで暮らす稚魚たちには十分に餌が回らないので成長しません(>_<)

それでもペアになり産卵してしまった時は、申し訳ないと思いながらピンセットでガリガリ・・・。

しかし、Fを取っておいた方が良いだろうと思ったペアや、今まで何度も失敗して一度も成功していない種は積極的に繁殖にチャレンジしたいとも思っています。

Apistogramma lineata
その一つがもう何度も失敗しているリネアタ。

前回アップした記事の後にも産卵しましたが、やっぱり翌日には♀が食卵していました。

水質はまず問題無し、卵の状態も良好。なのに・・・何故?

そんな時、Dr. ハマーとの何気ない会話の中にヒントがありました!

『ウチのリネアタの♀はライトの点灯や消灯の時にビックリして浮上した稚魚を食べる時があるんだ』と。

Apistogramma lineata
我が家の水槽部屋はライトが消えると漆黒の闇になります。

以前アドケタの稚魚が浮上後に減るのでライトが消灯している間は小さなLEDライトを点灯させていた事を思い出しました。

Apistogramma lineata
そして今回は産卵と同時に♂とアテ馬を抜き、消灯後に ↑ のピンクのLEDライトをタイマー制御で点灯するようにしました。

Apistogramma lineata
結果、無事に孵化し、

Apistogramma lineata
そして浮上しました!(^O^)

今度こそ、今度こそ成功するのか?

Apistogramma lineata
浮上から三日目。

流石!Dr. ハマーのお陰です!

問題は、このピンクのLEDライトをいつまで点灯し続けるのか、です(笑)


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6 件のコメント:

  1. どーも!パックマン綺麗ですね〜。リネアタおめでとうございます。ブリーディングの話ですが、難しい問題ですね〜。とりあえず維持出来る範囲で維持したいのだけ増やすスタンスでいましたが、それでも水槽はデスモさんやパパさんの水槽の数の半分以下なので到底水槽が足りません。これからはもう入らない、また来ても買えないのを優先かな。色々貴重種はありますが、リネアタはお気に入りなので、絶やさないようにしたいな。
    リネアタのメスは真っ暗から急に照明マックスだと、稚魚が見えなくなってしまうんですよ。探してるけど、すれ違い散り散りになってしまうんですな。目が暗いところから明るくなるまで10分位は必要なのかも。真っ暗な時は瞳孔開き気味で目つき違いますよね。その状態でいきなり明るさマックスだと真っ白にしか見えないと思う。アピストが繁殖している時は、自分は部屋を明るくしてからしばらくしてから照明をつけるようにしてます。
    長々コメント失礼しました。リネアタはまで成功させるとは、流石であります。

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  2. デスモ先生 お久しぶりです!
    私は最近将棋ブームに侵され プロ棋士を先生と呼ぶらしいので
    アピストプロの方は先生と呼ばして頂いております。(笑) アピストは魅力的な種が
    多すぎて 同じ悩みを抱えている人は多いと思います。
    水槽を増やしても アピストも増えている(笑)
    僕は 繁殖を狙うアピストは決めています。他の水槽は 繁殖出来ないように、、、
    そして背ビレ ギザリ系のみ 飼育しようと決めました。崩壊しましたが(汗)
    デスモ先生のFは 日本トップクラスですよ!
    デスモヘルム ブリードも沢山の方が欲しいと思います!
    お世辞でないですよ(笑) お世辞でコメントした事 無いので。
    去年の暮れに フィール フレック ブリード購入しましたが
    出来が悪く ブログにも載せていません。日本のアピストプロの方のFの方が どれだけ良いかと
    正直思いました!
    Fをどうするかで 僕はアピスト仲間に里子に出そうと思っています!
    返品不可で送り付けます(笑) ミウアの普及活動をと
    簡単では 有りません 難しいアピストなので(汗)
    ショップに引き取りは デスモ先生と同じく大型魚の餌には無理ですね〜
    他の方法は 秘密です。
    Fは デスモ先生が考える残したいアピストを優先させるのが1番です!
    そしてリネアタ浮上 おめでとう ございます。 難しさは知っています。
    僕は 何故かアピストに食卵された経験が有りません(少し自慢です)
    部屋の豆電球は 付けっ放しです。
    デスモ先生の ブログで35億人の食卵で悩んでる方が 参考にされると思います。
    影響は とんでもなく大きいでしよ〜
    コメント長すぎました(汗)

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  3. 梨乃のパパ2017年7月18日 22:45

    どうもです~
    おめでとう御座います!!♪
    漸くですな~ボキはデスモっち~はその内
    必ず!!浮上すると思って居ましたよ~(笑)
    ボキも最近、隈有りブルト♀が浮上2日目で全ての稚魚を
    食べる~て事を2回連続で経験して~♀が合わない?のか
    何て~考えてましたが、ピンクのライト!!次回は試して
    見ようかな?少し~ヤラシイ~けど???(爆)
    ボキも今はデスモっち~と同様に重要案件?(自分が決める)
    だけ~子取りしてます~それでも綺麗な成魚にするまで疲れる
    ~(滝汗)SMZ氏がAp飼育を一度止めた理由が分かるね!!(笑)
    しかしVはどれを、残すのかな?(笑)

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  4. > Dr. マハーさん

    マハーかいっ(笑)
    ブリーディングの件は難しいですが、今後は来ない種だと思っていても次の年にはキッチリと入荷しちゃうし、コロンビアのアピストも今後は定期的に入荷しちゃうなら系統維持に意味があるのかな?と思った次第です(^_^;)
    それでもお気に入りの個体やスゴイ特徴のあるアピストに出会った時は絶やさないようにすると思いますけどね。

    リネアタはそういう事ね!
    驚いて飛び跳ねるアピストも居ますからね。
    我が家もタイマー6個を15分かけて時間差でON/OFFしてるので急激に明るくなったり暗くなったりしないようにしてたつもりでしたが、まぁとにかく今回でようやくリネアタを成功する事が出来ました!(^O^)
    ヒントに感謝してまっす!

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  5. > ナルさん

    ありがとうございます!
    もう何度目か分からなくなりましたが、やっとリネアタを成功させる事が出来ました!
    以前にもアドケタで経験していたのに何故気が付かなかったんだろう・・・(>_<)

    そう、そうなのよ!
    変なブリード個体が平気で売られてるでしょ!?それが問題だとも思ってるんですよ。
    ナルさんのFは問題無いとは思いますが、その前にブリコンで実績を作らないと!!!
    でも今年はイモ・ブリコンらしいですよ(笑)

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  6. > 梨乃のパパさん

    やっとリネアタが採れました!(^O^)
    でもピンクのライトをいつまで続けたら良いのか分からない・・・(^_^;)
    夜も少し明るいので水槽を覗くと、♀も稚魚も土管の中に入ってなくて動いてるんですよ~
    寝なくて大丈夫なのか??? ライトの下にコピー用紙をかませてなるべく暗くしてるんですけどね。

    ブルトもきっとピンクのライトで解決ですよ!(笑)
    Vは残さなくても大丈夫ですよ!今のところFは残さないつもりです。

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