アピストグラマをもっと知りたい。気付いたら嵌っていたドワーフシクリッドの飼育記録を綴ったブログです。

2017年1月26日木曜日

えっと、どちら様?

Apistogramma sp. manacacias
A. cf. マクマステリ / リオ・マナカシアス

前々回のペルテンシスの記事で、採集場所のマナカシアスとはイニリダ川周辺の地名の事では?と書きましたが、地名ではなくマナカシアス川との事でしたm(__)m

Apistogramma sp. manacacias
さてこのアピスト・・・。

未だに何者なのか分かりません(>_<)

二便目も来たので入手された方も多いと思いますが、ブログやSNSに公開されている姿をあまり見かけないですね(-"-)

皆さんのところではどうでしょうか?

一見するとマックに見えるけど、よ~く見るとヴィエジタの特徴が見えたり、ホイグネイの特徴が見えたりします。

とりあえず自分の知識の範囲内でこのアピストを検証してみることにしました(^O^)

Apistogramma sp. manacacias
A~Fの部分について、マクマステリとヴィエジタとホイグネイとの比較をしていこうと思います!

A. macmasteri / Wilhelm breed
(参考) マクマステリ ウィルヘルムブリード
  1. ラテラルバンド

    この部分の印象が強いため、マックに見えてしまう大きな要因の一つだと思います。

    全体的にラテラルバンドが太く、モヤっとしていて、バーチカルバーに合わせてバンドが途切れている部分がある。

    これはマクマス系では、マクマステリやホイグネイによく見られる。

    鱗の形状はヴィエジタによく似ている。
A. viejita
(参考) ヴィエジタ
  1. 背びれの先端

    個人的な考えでは、マックの背びれは伸長すると細く真上に伸び、ヴィエジタの背びれは斜め後方に流線形に伸びる印象があります。

    この観点から比較すると、ヴィエジタの背びれによく似ている。
     
  2. ラテラルバンドの斑点

    前方のラテラルバンドの上に赤い斑点が数か所あります。

    これはマックによく見られますが、ヴィエジタにはこの斑点や色素はありません。
A. hoignei
(参考) ホイグネイ
  1. スープラオービタルストライプ

    写真の赤丸で囲んだ部分は薄くなって見辛いですが、目の上から斜め後方に伸びるスープラオービタルストライプが見える。

    それと平行してすぐ後ろにも黒くて短いストライプが見える。

    マクマス系でこのスープラオービタルストライプがしっかり表現されるのは、ホイグネイやsp.タメ等です。
     
  2. コーダルスポット

    マクマス系アピストのコーダルスポットは四角形が多い(と思う)。

    写真では薄くなって見辛いが、縦に細長い卵型をしている。

    今回入荷したこのアピストを見ると、全体的にこのようなコーダルスポットを持った個体が多く見られた。

    しかしコーダルスポットの大きさや形に関しては個体差があるし、たまたま今回の採集地ではこのようなコーダルスポットの個体が多かったのかも知れない。
     
  3. 尾びれの外側が黒い

    興奮してくると尾びれ外側の縁が薄っすらと黒くなる。

    ただしホイグネイのようなツインバーではなく、今のところ尾びれ全体の外側が黒くなる印象。

    このような表現はヴィエジタにも時々見る事が出来るので珍しい事では無いと思いますが、この種の一つの大きな特徴と言えると思います。
Apistogramma sp. manacacias
これらの特徴を纏めると・・・、

頭部はホイグネイ、ボディはマクマステリ、背びれはヴィエジタ、となる(^-^;

Apistogramma sp. manacacias
はぁ!?何だそれ!!

A. sp. tame
(参考) sp. タメ
マックとホイグネイの特徴を併せ持ったアピストとして知られてるsp. タメと似ている部分があるけど、ん~やっぱり違う。

少し前に来たタメマックと言われるアピストとは頬辺りが似ているけど、全体的な雰囲気は全く違う。

だったら・・・、どちら様?

Apistogramma sp. manacacias
むむむむむむむむむむむむっ(-"-)

Apistogramma sp. manacacias
分からん・・・(-"-)

Apistogramma sp. manacacias
となると、やっぱりsp. 扱い!?

だとしたら、名前はどうしましょ・・・。

マグネイジタ、ヴィグネステリ、ホイクマジタ・・・・・・。

取りあえず正体が判明するまで、本ブログでは『sp. マナカシアス』と呼ぶ事にします(๑•̀ㅂ•́)و✧

Apistogramma sp. manacacias
まだ体が小さい事もあり、その後大きな動きは無いです。

Apistogramma sp. manacacias
最近になって♀がヤンチャな♂の扱い方を会得したみたいなので、あと少しの辛抱か?(笑)

是非仔取りをして、同じアピストが産まれてくるのか確認してみたい!(๑•̀ㅂ•́)و✧


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8 件のコメント:

  1. ふぬぅぅ・・・・
    こういう比較はほんと助かります( ゚д゚ )
    が・・・・比較の仕方がすごい( ゚д゚ )
    これらの項目は自分で見つけるんですよね???
    すさまじいですねぇ・・・・
    うろこの形状とか・・・ほんと無理っす・・

    ヴィエジタは家にいるからよく見ていますが・・・見ているレベルがほんとちがうなぁぁ・・・って痛感しますねぇぇ・・

    返信削除
  2. > moominさん

    いやいや、流石に自分の情報だけでは無理です(^-^;
    ジョナサンズに参加していると色々な情報が飛び交うので、それを我が家で再確認しているといった感じです。
    鱗の形状については、ウチに帰って確認して、なるほど~と唸りましたよ(笑)
    でもこれって、マクロで写真撮らないと分からないのが辛い・・・(>_<)
    カバちゃんだったら目視できっと分かると思うよ!

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  3. 実は・・・というか、マックとビエジタの違いはほとんど知りません(汗)
    それにしても素晴らしく分かり易い解説で!ありがとうございます!
    コロンビアの政治情勢が変わり、治安が回復してきた関係で今後sp.マナカシアスのようなまだ見ぬ魚がどんどん来るかもしれませんね。

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  4. 梨乃のパパ2017年1月29日 22:53

    どうもです~
    被せて~ゴネンね~(笑)上手く記事に便乗
    させて頂きました~~~(笑)
    同じ老眼なのに?その観察力~驚き!!(笑)
    我が家のはVぽい?でしょ~?(笑)でも池袋の~
    先生が~~言い切らないから~(笑)マック!?(汗)
    何か最近...デスモち~ちぃたな~い魚...大好きでしょ~?(逃)

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  5. どーも。このアピストは色々なマック系の要素持ってますよねー。そういう部分ではおもろい魚です。マック系が好きなら押さえておきたい魚?性格がもう少し温和ならいいんだけど、いきなり殴りにいくようなタイプですからねー。

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  6. > abotさん

    実は私・・・、マックはウィルヘルムブリードしか飼った事ありません(^-^;
    なので私も最初はマックとヴィエジタの違いがよく分かりませんでした(笑)
    でもリアルヴィエジタを飼うと雰囲気がマックと全く違う事が分かってきます。
    abotさんももうしばらくしたらマクマス系にハマると思いますよ(笑)
    まだまだコロンビアにはこんなアピストがわんさか居ると思います!

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  7. > 梨乃のパパさん

    いえいえ、パパさんや他の方のマナカシアスが見たかったので作戦成功です(笑)
    はい。老眼です。
    だから普通に見てても細かい所は分かりません(>_<)
    マクロレンズが大活躍です(笑)
    あっ!ちたないと言ったな!
    まぁ~最近は普通のアピストでは物足りなくなってきてキワモノに興味がわいてます(笑)

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  8. > はかせさん

    最近になって♂の性格が穏やかになって♀に必死にアピールしてるんだけど、まだ産卵には至っていません。
    マック、ヴィエジタ、ホイグネイの要素を持っているアピストだと思っていましたが、大きな個体を見るとホイグネイの要素はありませんね。
    今後どう変化していくのか興味があるアピストというのは間違い無いですな!

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