§ 目次
アピストグラマ飼育術(その1)
- はじめに
- 生態
- 飼育環境
- 光の重要性
- 観察してますか?
- 病気対策
- 状況に応じた対処法
- 状況に応じた対処法(続き)
- 業界裏話的な・・・
3. 飼育環境
- 水槽
水槽のサイズは、今まで使った中ではW450xD300xH230mmの水槽が一番使いやすい気がしています。
アピスト飼育に水槽の高さはそれほど必要無いし、幅が45cmあれば逃げるスペースが十分確保出来るので安心して見ていられます。
実際には設置スペースの関係や水槽本数の確保が理由で30CUBE水槽が圧倒的に多いのですが・・・(^-^;
ペアでの飼育だけだったらS水槽でも問題は無いと思いますが、水量が少ない分濾過が十分に効きだしてくると水質の変化が早くなるので心配になります。
メンテが面倒くさいというなら60cm水槽が楽です。十分な水量があるので水質は安定するし混泳させてもそれほど問題は起きません。
ただ立ち上げて間もない水槽だと安定するまでに最低1年は掛かります(>_<)
これらを考慮して、自身の生活スタイルに合わせながら一番使いやすそうな水槽サイズを求めるのが良いと思います。
- フィルター
外部、上部、外掛け、投げ込み、スポンジ、底面・・・と色々ありますが、これも自身の生活スタイルに合わせて選択すれば良いと思います。
ただ稚魚の繁殖までを考えるなら投げ込みフィルターは稚魚が吸い込まれる可能性があるのでNGです。
外部、上部、外掛けは吸い込み口にスポンジを被せれば問題は無いけど、水流はある程度緩和させてあげる必要があると思います。
立ち上げて間もなく水槽サイズが小さいのなら、濾過バクテリアの定着が早くメンテが楽なスポンジフィルターがお勧めです。
- 底床
病気の事を考えるとベアタンクが一番なんですけど、体色が飛んでしまったり、個体によっては真下に映る自分と喧嘩する事があるので極々薄く敷くのが一番です。
素材は比重がある細かな砂がベストです。
底床の色味はアピストの体色に影響を与えるので、色は黒過ぎず、白過ぎずってところでしょうか(笑) - 照明
水草が繁茂した水槽でアピスト飼育する方は水草に合わせた照明を選択する必要があります。
ただ単にアピスト飼育を目的とするならば、個人的には安くて暗いLEDライトで十分だと思っています・・・(^-^;
アピストの照明はコレだっていう物は無いので、観賞目的で明るくて体色を鮮明に映し出す蛍光灯やLEDライトが必要な方は是非そちらを選択してください。
- 水草水槽
綺麗な水草水槽でアピスト飼育は誰もが憧れると思います。
そしてアピストの仕上げをするのには理想的な環境です。
私もアピストを始めた当初は水草水槽で飼育に挑戦していました。
飼育だけなら問題無いのですが、水草水槽で繁殖させるとなると一気に難易度は上がります。
まず、水草やレイアウト素材に隠れて状態が確認出来なかったり、喧嘩によりペア仲が悪くなったり、病気になった時の救出が難しい。
ストレスが溜まっている状態の弱い個体を無理に網で掬おうとするとソイルを巻き上げたりしてエロモナスを発症してしまう。
稚魚を守ろうと鬼嫁と化した♀が♂だけではなく、他の生体をも動けなくさせてしまうためコケ取り生体に仕事をさせない。
稚魚がある程度成長するまで換水が出来ないため、結果稚魚が大きくなった頃には見事な腐海水槽が出来上がる。
大体このような壮大なストーリーが我が家では繰り広げられました(笑)
考えた挙げ句、『稚魚が居るからトラブルが起きてしまうんだ』と思いつき、次からは浮上したと同時にエアチューブで稚魚を1匹残らず吸い出して人工飼育に切り替えました。
そのお陰でペアの喧嘩は解消しましたが、浮上し立ての稚魚たちは親の愛を知らずに成長してしまい、大きくはなったもののF2を作り出す事は出来ませんでした(>_<)
それ以降、水草水槽でアピストを飼育する際には決して産ませない熟練の技が必要だと考えています。
- レイアウト
繁殖を目的とするならば、魚同士の喧嘩の度合いを和らげるために複雑なレイアウトにしたり、逃げ場となるシェルターを設置しましょう。
喧嘩相手の所まで直線的に最短距離で行けないように細枝流木等で障害物を設置したり、相手の視界から逃れるために、水草を植えたり流木に括り付けたりするのが有効です。
ただしレイアウトを複雑にさせ過ぎて飼育者がアピストの状態を観察出来なかったり、産卵したのかどうかも確認出来ないというのは本末転倒になってしまうので程々が良いと思います。
産卵床の素材は塊流木などの自然の物でも、人工的な物でも構いません。
ただし産卵したら産卵数を確認出来るよう簡単に動かせる状態にしておきましょう。
産卵床を動かしたらストレスを感じて食卵してしまうという噂がありますが全くの嘘です。孵化前だったら産卵床を動かしても全く問題ありません(笑)
- ヒーター
水温は部屋のエアコンに任せているので我が家ではヒーターをあまり必要としていません。
ディスカスを飼育していた頃はヒーターを使用していましたが、現在は冷たい水道水をそのまま入れる溜め水水槽にのみ使用しています。
エアコン管理出来る環境下で、水槽本数が〇態の域に達してしまった場合はヒーター管理よりもエアコン管理の方がヒーター故障によるトラブルを防げるし、冬の電気料金を節約出来るかもしれませんよ(^-^;
- サーキュレーター
エアコン管理している場合、冷たい空気と温かい空気が上下に分離してしまうため、空気に対流を与えて水温の偏りを防ぐ目的で必要になります。
- APAP台
アピストアパートメント(笑)
これが無いとアピスト飼育が出来ない訳ではないですが、水槽が順調に増え、縦のスペースを有効活用したい時には必需品となります。
自前で理想形を作るも良し、発注しても良しです。
発注する場合でも、色やサイズ、扉やバックボードなどのオプション品を自由に組み込むことが出来ますので、自分だけのオリジナルカスタムハイパーAPAP台を手にする事も可能です(笑)
- 浮草
以前様々な浮き草を試して検証した結果、サンショウモが一番優秀という結論に達しました。
それ以降我が家ではサンショウモオンリーです。
増殖スピードが早く、アマフロのように根がビロ~~ンと伸びない。
水槽内に溜まった硝酸塩を根から吸収するので、増殖したサンショウモを捨てる事により、換水をせずに硝酸塩を水槽の外に出す事が可能になります。
増殖スピードが早いのであっと言う間に水面全体を覆いアピストの飛び出し防止に役立ちますが、水面を回遊しない状況が続くとコケや藍藻の温床になるので、飛び出し防止のアイテムにはせず適度に間引く必要があります。
- 蓋
アピスト飼育する上では必需品です。
アピストはペア飼いを基本としていますので、飛び出しによりワイルド物の片方を落とした時の脱力感は計り知れないものがあります。
一切の隙間が無いくらいに蓋を設置することにより、飛び出し防止はもちろん、水の蒸発による水質の変化を抑える事が出来ます。
- 餌
面倒でもブラインシュリンプを湧かしましょう!
毎日やっていれば慣れてきて何の苦も感じなくなり、寝呆けていてもしっかり翌日分をセットしてしまいます(笑)
時々塩を入れ忘れたりしますが・・・(笑)
ブラインを白米に例えるなら、人工飼料やイトメはおかず的な位置付けとして与えていれば問題ありません。
アピストを生かすも殺すも餌次第!
詳細は後で書きます。
- 水質
日本の水道水の蛇口からは大体弱酸性の軟水が出てくるはずなので、基本的にカルキ抜きした水道水で問題は無いです。
ただし季節によりpHや水道水に含まれる成分が異なるので注意は必要です。
種類差や個体差もありますが、極端な水質の変化には敏感なところがあります。
エビのように大げさなアクションはしないまでも、しばらく経ったら鼻上げしてたりする事も・・・。
と言っても、毎日pHメーターを使って計測するなんて事は必要ありません。
アクアを続けていると、指先で水温を当てられるようになりますよね?
pHについても慣れてくると、指先を入れた時のピリリレベルで、これはpH3.4!なんて当てる事も・・・・・・。
嘘です(笑) まぁ確かにpHが3台まで落ちると指先のささくれがピリッとしますが(笑)
毎日水槽を観察していると、魚の数や餌の量で今のpHが目視と勘で分かるようになってきます。
えっと・・・、重要なのは、あまり計器の値を気にせず、現在の水槽の水質とは極端に異なる水での換水は控えた方が良いです。
- R/O
R/O水 ・・・ 逆浸透膜濾過水
全く性格を持たない水なので、R/O水で換水すると水槽内の水と同じ水質になります。
『だったら毎回R/O水で換水したらいいんじゃね?』と思うかも知れませんが、水槽内から飼育水を抜いた際に、KH(炭酸塩硬度)が少なくなっているはずです。
KHは、pHの緩衝作用として働く重要な物質です。
飼育水を抜いた分R/O水を追加する事により、水槽内のKHの値が低くなり、その結果pHの緩衝作用が弱まりpH値が落ちやすくなってしまうのです。
という事は、濾過バクテリアが十分に働いている水槽だったら、結果的にpH値が急激に降下してしまう事になります。
これはpH降下剤を水槽内に投入する事と同じ事なのです。
なのでR/O水を使用する際は、水槽の状態をよく把握してから使用するようにしましょう。
我が家では、換水する時は水槽の状態により、R/O水と溜め水をブレンドして換水しています。
確か以前、数種類の水を使って実験をしたはず。
換水の必要性(その1) この記事から始まる一連の記事を参考にしてみてください。
- 溜め水
換水に使用する水は、「水質」の項でも書きましたが水道水を直接使用するのではなく、溜め水水槽に一旦溜めた水を使用する方がトラブルがありません。
我が家では、60cmレギュラー水槽にブルカミアと吸着系ソイルを敷き、底面フィルターで水を回しています。
これにより余計な成分をソイルが吸着しpHを若干低くしてくれるので、R/O水とのブレンド比率を変えながら換水をしています。
溜め水水槽を用意出来なくても、水道水を丸一日汲み置いた水でも水質がマイルドになりますし、時間が無い時は3時間くらい強めのエアレーションをすると同じ効果が得られるはずですので試してみてください。
- ブラックウォーター
白砂を敷き詰め、ネグロ川のようなブラックウォーターでアピストを飼ってみたい!
ほとんどの方が一度は考える事だろうし、実際自分も現地の川を想像しながらブラックウォーターの水槽を1本維持しています(笑)
ブラックウォーターにしたからって、ネグロ川のような低pHになる訳ではありませんが、予期していなかったメリットが一つありました!
それはブラックウォーターにすると藻類がほとんど発生しないのです!
ブラックウォーターにより光が弱まっているのか、それとも枯れ葉から出た養分が藻類の発生を抑制しているのかよく分かりませんが、予想外のメリットがありました(^O^)
デメリットとしては、魚の体色がよく分からない点です(^-^;
他にデメリットは無かったので、一家に一本ブラックウォーター水槽があっても良いかも知れません(笑)
- 立ち上げ方
水槽の立ち上げと言っても、アピストを飼育する方だったらそれまでに他の熱帯魚の飼育をされている方がほとんどだと思うので、濾過バクテリアが無い状態での全くの新規立ち上げの方法について書く必要は無いと思っています。
要するに、現在他に状態の良い水槽を持っているならば、その濾過バクテリアを利用してスムーズに立ち上げが出来るという事です。
ディスカスのような中型シクリッドをスポンジフィルターで維持している方が居れば、そのスポンジを新たな水槽にセットするだけで、1ヶ月後には最強の低pH水槽が完成するはずです。
そんなディスカス水槽なんて無いよ!って方は、新たなスポンジフィルターを一つ買ってきて調子の良い水槽に設置して稼働させてください。
2ヶ月くらい経ったら濾過バクテリアがスポンジに定着しているはずです。
恐らくスポンジフィルター1本の時期よりも、2本のスポンジフィルターが正常に稼働していたら、濾過面積が増えた分pHはグングンと下がっている事でしょう(^O^)
そして、新たに追加したスポンジフィルターはそのまま稼働させて、古いスポンジフィルターを外しましょう!
古い方のスポンジフィルターを使用するというのが重要です( *´艸`)
そのスポンジフィルターをそのまま新しい水槽にセットするのも良し、新しい水槽のフィルターが外部フィルターだったらスポンジを細かくカットして濾過槽に入れるも良し、底面フィルターの水槽だったら輪切りにしたスポンジをすのこの下に潜り込ませるのも良し。
このように良質な濾過バクテリアが定着したスポンジは万能なのです!
効率的に使いましょう!(^O^)
また急遽新たな水槽が必要になる時が来るかもしれないので、調子の良い水槽があったらスポンジフィルターを1本セットしておけばいざという時に安心です。
注意としては、先ほども書いたようにに2本のフィルターの濾過バクテリアが正常に機能し始めるとpHがググッと落ち始めるので気を付けてください。
それから余談ですが・・・
水槽の移行や立ち上げの時に元々ある飼育水を使ったり、スポンジのしぼり汁を使う方が居ると思いますが、個人的にはあれってほとんど意味が無いと思うんです。
飼育水にバクテリアが沢山浮遊しているとは思えないし、しぼり汁なんてただのゴミでしょ?って(^-^;
それから・・・、他人の家で使っていた調子の良いスポンジを譲り受け、自分の水槽にセットしても多分その水槽は崩壊してしまいます。
その家で育ったバクテリアはその家の水に順応している唯一のバクテリアなのです。
同様に市販されているバクテリアもほとんど意味が無い物だと思います。
間違った事を言ってるかもしれないけど、バクテリアは目に見えない物だからきっと罪にはならないよね?(笑)
折角だからついでに・・・
冒頭で全く水槽が無い状態での新規立ち上げ方法を割愛しようとしましたが、私の経験した中で一番早く低pH水槽を立ち上げた方法を書いておきます。
かなりワイルドです(^-^;
S水槽にスポンジフィルターを1本セットし、ヌマエビを50匹くらいゴソっと投入して、換水は一切せずに毎日餌を与えます。
当然★になるエビが沢山居ますがお構い無しに毎日餌を与えていきます。
一週間くらい経つと異様な臭気を発してきますが、それでもお構い無しに続けていくと二週間後くらいには濾過バクテリアがゴッソリと定着したスポンジが完成です!
水槽の蓋を開ける際は相当な勇気が必要ですが・・・(笑)
『くっっっっっさぁぁぁぁぁ~~~~~っっっっっっ!!!!!』って感じです(^-^;
- 混泳
設置出来る水槽の数には限度があります。
限度を超えているのに、新たなアピストを導入してしまうという〇態さん達が全国に居る事を私は知っています( *´艸`)
そんな時はきっと脳内で水槽の配置を思い浮かべてパズルをしてますよね?(笑)
で、どうしても空き水槽が無い場合はアピスト同士の混泳になる場合があります。
混泳が可能かどうかは実際に試してみないと分からない。
以前アフリカ人の記事の時に書いたと思いますが、アピストは空気を読める性格の持ち主です。
その水槽で先に暮らしていた個体には敬意を払って遠慮する性格を持ち合わせているので、水槽に入れる順番が正しければ上手くいく場合もあります。
体高系とスリム系はお互い干渉しないので大丈夫とか、試してみると意外とあります。
また2cmくらいの稚魚がわんさか居る水槽に凶暴な♂を入れても意外とトラブルが無い場合が多いです。
もしこのような場面に遭遇してしまったら、脳内パズルをフル稼働させながら実際に試してみると意外なところに答えが転がっているかもしれません。
でもそこで産卵してしまったら話はまた逆戻りしてしまうし、基本的にアピストはテリトリーを守ろうという習性があるので積極的にはお勧めしません(笑)
新規導入は計画的に行いましょう!(笑)
我が家は照明を極力暗くしているので、アピストの体色を損なわず水槽内を明るくさせるために、AP-Sandとガーネットサンドを適当に混ぜています。
ソイルを敷くのも問題は無いですが、ソイルには寿命があるのと、アピストがハミハミペッペした後の細かな粒子が濾材に入り込み詰まってしまうので定期的なメンテナンスが必要になります。
寿命が無く何度も使用出来る硬質のソイルもあるので検討してみる価値はあると思います。
それから濾過バクテリアが十分に働いているとpHはどんどん下がりますので、その下がったpHを上げる目的でソイルを使用するのはOKです。
しかし逆にpHを下げるためにソイルを使用する場合、いつまで経っても水質が安定せず、濾過バクテリアも十分に育たないためあまりお勧めは出来ません。
その他の素材として砂利がありますが、水質に影響を与えなければ問題無いと思います。でも折角のアピストだから細かな砂をハミハミペッペする姿を見たいですよね(笑)
やっべ。
終わらねえよぉ・・・(>_<)
最後の方は微妙にキャラが変わってきちゃってるし・・・(-"-)
続きは後日にしたいと思いますm(__)m
ここまで読んでくれた方はポチッとしてください。
アドケプターに変身します!↓
アドケプターに変身します!↓
5 件のコメント:
最初のころはまったく見当もつかなかったのでpH測定はかなりこまめに行ったりしてました。
っていうか・・・最初の水槽はなんだかpHめちゃくちゃだったなぁ・・・と思い出します。だって・・・8.3って_(:3ゝ∟)_全然下がらず・・・ほんとに困惑しました。
そのせいもあってほんとよく測ってましたねぇ。
いまは・・・水換え後に念のために測るって感じです。
ピリピリ加減はわかりませんが( ゚д゚ )
でもほんと・・・鑑賞から観察へ変わりますねぇ^^その言葉がもっとも適している表現だと思います。
> moominさん
地域によって水道水の含有物が微妙に違うし、確かカバちゃん家は井戸水だったよね?
その分苦労したかもしれないけど、Fを見る限りすごい上達ぶりだと思いますよ!
ピリピリ加減が分からない???
パパさんからご指導を受けてください!(笑)
1年前の記事にコメントして読んでいいただけるでしょうか?
ブラックウォーターに憧れて、挑戦しようと考えています。
バックスクリーンは黒にすべきでしょうか?
また、こちらの写真の水槽はバックッスクリーン使用されていますか?
> 匿名さん
この記事にある3枚の写真のうち3枚目だけがブラックウォーターです。他は茶色のソイルを敷いています。
我が家のAPAP台の背面には全て黒い化粧板が設置されているので正面から見ると黒いバックスクリーンのように見えます。3枚目の写真の背面は黒いプラダンを置いています。
返信いただいて感激です。3枚目のお写真の引き締まった感じ、レイアウトの美しさ、真似させていただきます。ありがとうございました。
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