また身の程知らずなタイトルを付けちゃいましたぁ~(^O^)
アクアリウムを始めて早7年。
アピスト飼育6年生というまだまだ修行中の身ですが、今までに学んできた事を吐き出し備忘録にしておきたいと思います!
昔のブログ記事を読むと結構間違った事を書いてます・・・。
今回の記事も何年か経ってから読み返すと『デタラメな事を書いていたなぁ~』と反省する事間違い無しですが、きっとその時には良い思い出話になるだろうとポジティブシンキングで書き綴っていきたいと思います。
§ 目次
アピストグラマ飼育術(その1)
- はじめに
- 生態
- 飼育環境
- 光の重要性
- 観察してますか?
- 病気対策
- 状況に応じた対処法
- 状況に応じた対処法(続き)
- 業界裏話的な・・・
1. はじめに
- アピストの魅力
他の多くの観賞魚には無いアピストを含めたシクリッドの魅力と言ったらやっぱり仔育てですよね。
♂と♀がペアリングして、産卵し、自由遊泳を始めた稚魚たちを捕食者から必死に守りながら仔育てをする。
♂同士のフィンスプ姿は見応えがあるし、♀の婚姻色の変化にも目を奪われますよね。
このブログをご覧いただいている方の中には、子孫を残す事は二の次にして、大きな水槽に♂だけ数種類泳がせて優雅にそしてスリル感を味わいながら鑑賞してるなんて人も居るのではないでしょうか。
全然有りだと思います!
飼育の仕方や目的は人それぞれ違うと思いますが、アピスト飼育に関して言える事は日々何らかの変化があるということです。
少し語弊があるかもしれませんが、小型のカラシンを水草水槽で群泳させて観賞するのは癒されるけど、毎日餌を与えるだけで特に変化が無いのは若干面白味に欠けますよね。
アピストは喧嘩したり、ペアになったり、産卵したり、卵が無くなって夫婦喧嘩になったり、いつの間にかボスが入れ替わっていたり、ソイルに突然大きなクレーターが開いていたり・・・と、観賞よりも観察すると言った方が合っているかも(笑)
毎日何かしらの変化が有り、目の前にある水槽の中でコイツらは確実に生活しているんだ、と実感出来るのがアピストの魅力の一つではないでしょうか。
それから種類の多さも趣味人のコレクション魂をくすぐる魅力だと思います。
他には、ブリード物よりもワイルド物の方が一般的に価値が有る点も魅力の一つでしょうか。
飽き性の私が6年も続けた趣味はこのアピストが初めてです。
アピスト飼育ってなかなかゴールに辿り着けないんですよねぇ~(>_<)
殺さない飼育をマスターしたら、次は稚魚の飼育、次は良い個体の仕上げ方・・・等、一つの目標にゴールしてもそこからまた次の挑戦が始まるという実に奥が深~い趣味だと思うのです。
これもアピストの魅力の一つなのでしょう(笑)
- 初心者とベテランの境界線
何を始めるにしても両者は存在します。
しかしアピスト飼育に関して言えば、3年続けたらベテランと言っても良いのではないかと思います。
3年間アピスト飼育をしていれば、何匹も★にしているだろうし、病気も一通り経験するはずだからです。
その3年間の経験を生かして同じ失敗をせず、事故を未然に防ぐ術を身に着けてこそ真のベテランと言えるのではないでしょうか。
『一を聞いて十を知る』
趣味に限らず、仕事や勉強など何にでも言えることですが、何かを極めるには重要な事だと思います。
私が真のベテランの域に達しているのかどうかは別として・・・(^-^;
しかし長い年月アピスト飼育をしてきた人に絶対敵わないのは、見てきた魚の数が違うという事。
本やネットで写真を見た人と、実物を見た人とでは雲泥の差があります。
前置きが長くなりましたが、私が真のベテランの入口に指一本くらいは入っていると信じて本題に入っていこうと思います。
2. 生態
- 生息環境
何を今更、と思われるかもしれませんが、まずはアピストがどんな環境で暮らしているのかおさらいです(^-^;
実際に現地に行ってる訳ではないので本当のところはどうなのか分かりかねますが、そんな時に大いに役立つツールがグーグルマップです!
誰もがマナウス周辺で黒いネグロ川の水と、茶色いソリモエンス川の水が水質の違いから数キロに渡り混じり合わずに流れているのを見て一度は驚いた事でしょう。
更にアマゾン川を下っていくと、タパジョス川やシングー川はホントに透明な水なんだっていうのも既にもう確認してますよね?(笑)
しかしアピスト達が暮らしているのは、このような流れの有る大きな河川ではなく、更にその支流の小川や沼地の岸辺で落ち葉が堆積しているような場所です。
落ち葉に身を隠して天敵から身を守るので、沈んでいるそれらが流されないくらい流れが緩い場所が彼らの生活区域になります。
行動範囲は極めて狭く、広くても半径十数メートルが彼らの生涯暮らす範囲のようです。
- アピストの種類
以前『アピスト種名リスト』なるものを作成しましたが、それを見て分かるとおり現在数百種類のアピストが確認されています。
コロンビア内戦の和平合意が締結され、今後は新たなコロンビア人の襲来が予想されるためその数はますます増えていくことでしょう(^O^)
今後DNAの検証作業が順調に進めば数が絞られてくる可能性はありますが、いずれにしても他のシクリッドには無い種類の多さではないでしょうか。
同じシクリッドのディスカスは、ヘッケルディスカスとそれ以外の2種だと思っていましたが、先日ディスカスに詳しい方に聞いたところ、DNA分析した結果そうではなく原種とそれ以外の種の2種類なのだそうです。
- アピストの歴史
500万年前の南米大陸は、現在のペルー~ボリビア周辺まで巨大な沼や湿地帯だったらしいです。
その後、200万年前までに現在の河川の流れが形作られたようです。
アピストの祖先は、アマゾン川流域に広く分布しているアガシジィ系という話もあるし、分布域の広さだったらレガニ系だろ~という話もあるようですね。
巨大な湿地帯があった時代に一種の祖先から派生していったのか、それとも数種の祖先が川の形成と共に自然交配を続けて現在の分布域を作ったのか。
最近襲来したシングー上流域の独特な風貌をしたスーパークルア人を見る限り、元々点在していた数種のアピストの祖先が各河川の形成とともに自然交配を続けて現在に至っているのではないかと個人的には感じています。
これも今後DNA解析作業が進めばハッキリしてくると思います。
- 各部位の名称
復習です(笑)
胸びれと腹びれは間違いやすいので注意しましょう(笑)
よく使うのは、ラテラルバンド、コーダルスポット、アブドミラルストライプ辺りでしょうか。
- 採集場所に使われる用語
これも復習です(笑)
リオ(Rio) ・・・ 川。Rio Negroだったらネグロ川。
イガラッペ(Igarappe) ・・・ 小川。例) Ig. Miua。先住インディオの言葉で、カヌーの通る道の意味らしい。細い小川を全てイガラッペという訳ではない。
ラーゴ(Lago) ・・・ 沼、湖。例) Logo Tefe。
イーリャ(Ilha) ・・・ 中州の島。例) Ilha de Grande、Ilha de Yawauyra。
水道(Parana) ・・・ 水路(?)。例) Parana uraria、Parana Careiro。水道が何を示しているのか詳しくは不明ですが、恐らく川同士を接続している自然の水路の事だと思う。
アルト(Alto) ・・・ 上。例) Alto Rio Tapiche タピチェ川上流。
- 雌雄の判別方法
体長が3cm位になると徐々に雌雄の特徴が現れてくる種類が多い。
写真は♀。
手順としては、
1. まずその個体が持つ雰囲気や背びれの高さで雌雄を判別してみる。
2. 地色が黄色い個体は♀。給餌している時に注意して見ると黄色くなる個体が居る。
3. 背びれの後方が尖っているか、丸くなっているか。
4. 背びれ上部の先端が尖っているか、丸くなっているか。
5. 尻びれの模様が広範囲に入っているか、無いもしくは部分的に入っているか。
6. アナルブローチ(スポット)が有るか、無いか。
7. 腹びれ前方に入る黒い色は成長とともに消える種が多いので判断材料にしない方が良い。
上記は、種類により該当する項目としない項目があるし、種類によってはその種独特の判断要素があるので、これらが全ての判断基準ではありません。
これらの項目を参考にして総合的に判断します。
うわっ!
何か思ってた以上に長くなりそうだぁ~(>_<)
ちょっと休憩します(笑)
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6 件のコメント:
コメントができるようになったと聞いて( ー`дー´)キリッ
いやぁぁぁずっと変態的な記事で・・・ほんとにすごいなぁぁって突っ込みたかったのに!
今回もすでにカバにとっては勉強になる内容で・・・
こういう本があればいいのに!っていうぐらいの内容でうれしいです^^
腹ビレと胸ビレ・・・・昔よく間違ってコメントしてたなぁぁと思いだしますw
模様などの名称は・・・今でも二個しかわかりませんでした( ゚д゚ )
そんな色々名前ついてたんですねぇ。
これは・・・普段から言わないと絶対に覚えられないですね・・・なるべく・・・言っていこうとおもいます!!
そしてオスメスの見分け方!
パパさんからいつも指導してもらっているんですが・・・相変わらず自信がないですねぇ。
・・・自信がもてる大きさになるまで、みなさんより全然時間がかかります
次回も楽しみにまってます(๑•̀ㅂ•́)و✧
ひゃっはーーー₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾
すれ違いの遭遇以来、初書き込みです。
アピスト始めた時から、デスモさんとパパさんのブログ見つつ、
思考錯誤してるので、まだ駆け出し身としては、凄い目からウロコネタです!
雌雄判別凄いためになります。今までみんなどこで判別してるんだろうっと
疑問が解決しました。色々なブログにそれっぽいことは書いてあるのですが、
図解してあると凄い頭に入りやすかったです。
熟読して精進します!
> moominさん
いらっしゃいませ~(^O^)
突っ込みたいだろうなぁ~と思いながらもコメント閉じてました(笑)すみませんm(__)m
雌雄判別は自分で数をこなすしかないと思う。
カバちゃん家には既に沢山稚魚が居るし、すぐにマスターしちゃうと思うよ!
もし彼女が出来たら、きっと一瞬で判別出来るようになると思う・・・(笑)
> さとしさん
コメントありがとうございます!
その後はなかなかお会い出来ませんね(^-^;
今度また是非!
駆け出しでスーパークルア人を沢山飼育しているなんてスゴイっす!
クルアのアピストは恐らく独自の進化をしているので他のアピストと少し違うと思いますが、基本が分かれば雌雄判別はある程度分かるようになってくると思います。
このブログが何かお役に立てれば私も嬉しいです(^O^)
初めまして、鍛冶屋の鉄馬と申します。
いつもデスモさん・パパさんのブログを拝読させて頂き勉強させてもらっています。
アピストを飼育し一年程度で試行錯誤して悩んでいます。
いつもブログからヒントをいただいており助かっています。
このブログを教科書にさせていただきます。
今後ともコメント等を書き込ませて頂きますがよろしくお願いいたします。
> 鍛冶屋の鉄馬さん
始めまして!コメントありがとうございます!
私はアピスト飼育がそれほど長くは無いですが、昔から興味がある事はとことん追求してしまいます(^-^;
それが良くも悪くも鍛冶屋の鉄馬さんのヒントになっているのであれば本当に嬉しい事です!
趣味の世界なのでこの方法が正解というのは無いと思いますので、色々な方の方法などを参考にしてご自身が管理し易く納得出来る方法を見つける事が重要ですし、またそこが面白いのだと思います。
教科書ですか・・・(^-^; 間違っている事も沢山書いてると思いますので、見つけたらコッソリ教えてくださいね(笑)
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