A. cf. アラクリナ / 採集地:不詳
空前のアラクリナブームが到来しているみたいですね!
この状況に一番驚いているのは、今まで見向きもされなかったアラクリナ自身ではないでしょうか(笑)
このアラクリナの採集地、最新の情報ではグアビアーレ川となっていますが未だに信用出来ません。
確か第一便はカクエタ川、二便目は何故かベネズエラの川、三便目はグアビアーレ川・・・。
以前はヴァウペスのミツとか、最近ではマナカシアスでアラクリナが採集されたとかいう情報もありましたね・・・。
全て嘘とは言い切れませんが、基本的にコロンビアの輸出業者の言葉は信用しない方が良いのではないかと思います(^-^;
さてさて、そんなアラクリナ関連でアピストの種名について少し勉強してみました。
生物の種名は、二名法という『属名+種小名』の表記方法で表され、スウェーデンの学者であるリンネによって体系化されました。
命名については混乱を避けるために『国際動物命名規約』に基づいて行っているようです。
例えばこのアラクリナであれば、
アピストグラマ cf. アラクリナ (Apistogramma cf. alacrina) と表記します。
- ラテン語で表記するのが原則みたいですが、ここでは無視して日本語で(^-^;
- 属名と種名はいずれもイタリック体(斜体)で記述し、属名の一文字目だけは大文字です。
- 学名が特定出来ない時に使用する『sp.』『cf.』『aff.』は属名と種名の間に半角スペースを空けてイタリック体ではなく通常書体で表記する。
- 属名は二回目以降は頭文字の『A. 』と省略して表記が可能。同じ頭文字の別の魚と区別する場合は『Ap. 』などと表記することもある。
本ブログではほとんどがアピストの記事なので今回の場合ならば『A. cf. アラクリナ』となる。
ここでよく目にする『sp.』とか『cf.』について調べてみました!
- 『sp.』 ・・・ species(=種)の略。文字を略す場合は後ろにピリオドを打つ決まりになっています。
種名が同定出来ない場合に、記載論文が発表されるまでの仮名としてApistogramma sp. と表記されるが、アピストに関しては種の同定作業が遅れているのでApistogramma sp. ○○という表記が沢山ある状況。
明らかに新種として命名する際は『Apistogramma n.sp.』と表記するようです。
n.sp.はnova species(=新種)の略。 - 『cf.』 ・・・ confer(=参照)の略。
『A. cf. アラクリナ』だったら、恐らくアラクリナだと思うが確実では無いという場合。 - 『aff.』 ・・・ affinity(=類縁)の略。
cf. よりも更に近縁の場合に使用するが、日本ではあまり使用される機会が無いようです。 - その他に、亜種や変種の記載方法もありますがアピストでは使用する機会は無いと思われます。
アラクリナは記載論文が発表されるまでは、A. sp. ロートプンクト とか A. sp. シュワルツザウムなどと呼ばれ様々なタイプが存在していましたが、現在はA. アラクリナと学名が付いているので、もしアラクリナの別タイプであれば、A. cf. アラクリナと表記するのが妥当かと思います。
『A. sp. cf. アラクリナ』 ← これだと全く意味不明です(^-^;
これも輸出業者がインボイスに記入してくるんでしょうかね?
↑ これ、♀のはずなんですが、見るタイミングによっては「赤いブツブツが出てくるのを懸命に隠して黄色い雌だよ~」って振る舞っているように見えるんですよねぇ~(>_<)
♀だったらそろそろ産んでも良さそうな時期なんだけどね(^-^;
A. sp. パックマン
当時は何も考えずに『sp. パックマン』と命名してしまいましたが、今回の記事を書いて心配になってきました(^-^;
どなたか★になったとき模式標本として提供しますので、『A. パックマン』で記載論文を発表してくれませんか?
我こそは!と思う方は是非コメントをください( *´艸`)
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