あれから20日間、毎日水質調査を実施しました~(^○^)
ちょうど一部の試薬が無くなったので、これにて一応の区切りとします。
【測定対象の水槽と硝酸塩対策】
A水槽 | B水槽 | C水槽 | D水槽 | |
---|---|---|---|---|
魚種 | プエルトガイタンF | バニワロートF | ディスカス1 | ディスカス2 |
サイズ | 60x30x36 | 30x30x30 | 90x30x45 | 90x45x45 |
底床 | 栄養系ソイル | APサンド | ベアタンク | ベアタンク |
濾過 | エア底面+外部 | スポンジ | オーバーフロー | スポンジ |
硝酸塩対策 | AZ-NO3 | マツモ | AZ-NO3 | 脱窒 |
ただ水質調査をしても面白くも何ともないので、これは効果が有りそうと思った対策を各水槽に施しました。
水槽Aと水槽Bには、Made in USAの『AZ-NO3』という海水専用の硝酸塩除去剤を毎日規定量添加してみました。
水槽Bには、マツモネ申を3本入れてみました。
水槽Dには、チ〇オチ〇オさんで紹介していた上部濾過槽からヒントを得て、梨乃のパパさんから譲ってもらった細長いオーバーフロー水槽を改造した自作上部濾過槽を設置して、脱窒作用を試してみました。
アクリルのウールボックスを上に置いて物理濾過します。
その後、ドライボール→スポンジ→サブストラットの順に飼育水が通水し水槽に戻ります。
写真からは見えませんが、サブストラットの底に超小粒の濾材を忍ばせて、そこで脱窒作用を促す試みです。
では20日間の硝酸塩濃度の推移です。
各水槽全体的に硝酸塩濃度が順調に減っていきました。
ただこの間に換水作業も実施していますので、全てが今回の対策により硝酸塩が減ったわけではありません。
【A水槽】
- 3日目に20ℓを換水。
- 『AZ-NO3』は17日まで規定量を投入しましたが、それ以降は硝酸塩濃度が横這い状態になったので生体の健康を考慮して添加を中止しました。
- 換水してからは少しずつ硝酸塩濃度が減っていったので、『AZ-NO3』の効果は少なからず有るようです。
- 期間中を通して無換水。
- 8日目にマツモを投入。
- 浮草のサンショウモが爆殖している水槽もありますが、自分的にはマツモの方が硝酸塩を沢山吸収している印象です。
ただ、10日ほど経ってから徐々に白化し葉がボロボロと落ち始めました。
やはりpH値が4台だとマツモの育成は難しいようです(^-^;
- 5日目に20ℓ、11日目に20ℓを換水。
- 『AZ-NO3』は17日まで規定量を投入しましたが、A水槽と同様生体の健康を考慮して添加を中止しました。
- しかしそれ以降硝酸塩濃度がまた増え始めたので、『AZ-NO3』はゼロに近い値になるまで添加を継続した方が良かったかもしれない。
ただこの状況から見ても、『AZ-NO3』の効果は淡水においても有ると思われます。
- 3日目に40ℓ、9日目に50ℓ、16日目に40ℓを換水。
- 11日目に上部濾過槽を設置。
- 当初の硝酸塩濃度と比べて数値は下がっていますが、4本の水槽の中で一番数値が安定していません。
- 上部濾過槽を設置してから硝酸塩濃度が安定すると思われたが、逆に増加傾向になったため新設した上部濾過槽がまだ完全に機能していないと思われます。
現在も設置しているスポンジフィルターの硝化バクテリアが移行されて上部濾過槽が順調に機能するようになってから再度検証する必要がありそうです。
その他の水質調査の結果は以下のとおり。
やはりD水槽の値の変化が目立ちますが、上部濾過槽設置以降は安定しているようです。
これ以降pHが落ち始めたら硝化バクテリアが上部濾過槽で機能するようになったと考える事が出来そうです。
これ以降pHが落ち始めたら硝化バクテリアが上部濾過槽で機能するようになったと考える事が出来そうです。
TDSについてはどの水槽も特段高い数値が見られないし、他の調査結果と関連するところは無さそうです。
KHは、試薬での検査方法が分かり辛い点があるのでかなりの誤差があると思われます。
しかしpH値を安定させるにはKHの値を最低でも1.0dKHは必要な事が分かりました。
PO4については、コケの発生との因果関係が知りたくて調査をしましたが、硝酸塩濃度とリン酸塩濃度いずれの数値が低くてもコケが発生する水槽は"出る!"です。
ちなみにコケが全く出ない水槽をチェックしてみましたが、今回の4本の水槽の数値よりも高い数値が出ました。
コケの発生原因こそは数値で表すことが難しいようです(^-^;
水質調査は以上ですが、先ほども書いたように試薬による調査は色の濃淡や色の変化を目視で確認するものですので、かなりの確率で誤差があります。
なので傾向として把握するのには問題無いですが、真面目に実施するには月単位での調査が必要と思われます。
それから、今回『AZ-NO3』という海水専用の硝酸塩除去剤を使用しましたが、淡水でもある程度効果が得られるものの本使用するにはやはり問題がありそうです。
というのは、この『AZ-NO3』が硝酸塩を直接分解する訳ではなく、脱窒する嫌気性バクテリアの餌(炭素)を提供しバクテリアを活性化させて脱窒を促進させる商品になります。
嫌気性バクテリアと言えば嫌気環境でしか脱窒を行わないと思っていましたが、『AZ-NO3』が作用する脱窒細菌は好気でも嫌気でも活動できる通性嫌気性細菌というものだそうです。
しかしベアタンク等嫌気域が全く無い環境での脱窒は難しいようです。
それから硝酸塩濃度がかなり高い水槽で使用すると、脱窒菌が急激に増殖してしまい好気域の酸素を消費し酸欠状態に陥る可能性もあるので注意が必要みたいです。
で、換水以外で硝酸濃度を低くしたい場合の現時点での結論ですが・・・
- 今回設置した上部濾過槽で脱窒がされれば一番なのですが、今後に期待。
- pH5台以上の水質であればマツモ投入が有効
- 硝酸塩濃度が20mg/ℓ以下で十分な溶存酸素量が確保出来れば、『AZ-NO3』の短期使用だったら有効
でもやはり一番安全で手っ取り早いのは換水ですかねぇ~( *´艸`)
さて、今回の水質調査は硝酸塩濃度を低くする目的だけで実施した訳ではなく、硝酸塩濃度を低くしたらアピストの体色(特にマクマス系の赤)が復活もしくは持続するのでは?という疑問を検証する為に行いました。
その結果は・・・。
・・・・・・。
変化無しっす!(๑•̀ㅂ•́)و✧
ガハハ・・・( ̄▽ ̄;)
硝酸塩を無くすことで体色が復活するんだったら先輩方を始め皆さん苦労してませんね(^-^;
でも今回の水質調査で水槽毎の水質変化の仕方や速度を把握することが出来たのは大きな収穫でした。
ということで・・・
上部濾過槽の結果を期待しつつ、一応今回の『換水の必要性』の記事は終了となります。
今後は、今回の結果を踏まえつつ『体色復活プロジェクトseason2』として新たな要素の検証を実施していくことにします。
また結果が出ない可能性が十二分にありますが・・・(^-^;
ディスカス水槽のパール・グラミーが綺麗だったのでパシャッ・・・(笑)
ここまで読んでくれた方は忘れずに・・・
ポチッとしてください。正体を晒します!↓
ポチッとしてください。正体を晒します!↓
う~ん、各水槽の条件が色々異なるので単純に結果を比較するのは難しいですな~。
返信削除低pHでない水槽だとマツモは相当に有効なのですね。
今度帰国したらもってかえろうかな。
ところで、デスモさん、ついに禁断の誤字をしえいますよ。
しかも色つき太字で。
もしかして、意図的か?
> taketatuさん
返信削除今回の硝酸塩対策をした水槽としていない水槽を比較実験したら良かったのですが、毎日12本の試験管を使って試薬検査しないといけないため面倒だったのでやめました(^-^;
しかし上部濾過槽を使用した脱"窒"対策以外は何となく硝酸塩除去出来ている感じですよね!
マツモは、これもしっかり比較出来ていませんが我が家にあるサンショウモよりは優秀だと感じました。
ギャーーーーーー\(◎o◎)/!
な、なんで~~!?
流石にヤバイので早速修正しました!決して意図的ではございません。
ありがとうございましたm(__)m
禁断の誤字を見たかったwwwww
返信削除おそかったかぁぁぁ_(:3ゝ∟)_
すっごい大変な記録、お疲れ様でした<(_ _)>
マツモ・・・以前ホント痛い目にあったので、敬遠していたのですが、
たまたま・・・例の白濁水槽の流れで、V3水槽にはマツモ入れまくってますww
結果的にいい方向にいくといいなぁ~
あと、たまに聞くのが水上葉の方が硝酸塩除去能力が高いっていう話です。
・・・まぁ一回もググってないのでなんともいえませんが、
テラに植えてあるガジュマルの根っこの強烈な伸びをみていると、なんか頑張ってくれているようにかんじていますwww
とってもフワッとした話しですいませんww
ヴィエジタの赤の話しは・・・・
・・・
全然デスモさんと比べると研究濃度のうっすい状況ですが、ちょっと試しているところです^^まぁいつものカバレベルの話しなんですけどねぇぇw
ここまで細かいデータとれるのは素晴らしいですね~。
返信削除企画するのは楽しいですが、やり遂げるのは大変ですからね。
脱帽です。
マクマス系の赤には何がいるんでしょうね?
ウィルヘルムブリードの赤を維持するにはシクロプスを与えなければいけないみたいな噂話がその昔あった気がしますが、どうでしょうか?
あとは。。
D水槽はpHの形成にもNO3が強くかかわっていそうで、AZ-NO3による脱窒もpHに大きく影響したんだなと見てとれます。
一方、B水槽はNO3が4から0.5mg/Lまで下降しているので、単純計算すればpHが0.8上がるはずですが、全然変わっていない。
pHを規定しているNO3以外の因子が存在してますね。
だから何ってわけじゃあないんですが、
そもそも我々の水槽内のpHはNO3で下がっているという認識そのものが、不十分であるとも示していますね。
ところで誤字は窒ですかね!?
まいどです。長い実験ごくろうさまでした。m(._.)m僕は適当派なのでPh すらも、最近計ってないです。the 適当です。MALさんも書かれてますが、マクマス系の赤の維持は昔のピーシーズさんから出ていたミニマvol2で広告でセラ社のシクロプス(ケンミジンコ)が出てましたけど現在でも売ってるんですかね?真意のほどは分かりませんけど(汗)
返信削除毎日??スッゲー!!
返信削除これは無理です。とても無理です。。大変お疲れ様でした!
内容は、、ゴメン!サッパリ(笑)
今度わかりやすく直接教えて下さい。
> moominさん
返信削除誤字は全く気付かずに9時間くらい晒してしまった(^-^;
taketatuさんに感謝です!
水上葉の方が硝酸塩除去能力が高い
φ(..)メモメモ
きっと日光を直接浴びた方が元気に育つってことだね!
ホント皆で協力して赤を出したいと思っているので、カバちゃん何か見つけたらジョナサンズに駆け込んで来てね!!!
> MALさん
返信削除いや~ホントに大変でした(>_<)
使用した試験管をブラシで何回も洗って・・・。
ウィルヘルムはシクロプスを使っていると情報を聞きましたが食べないっていう話、確かMALさんのブログで見たような気が(笑)
最近はセラのシクロプスが売っていないので、北極の塩湖で採れるレッドプランクトンを探しましたがこちらも環境変化で採れなくなってしまっているようです。
D水槽はディスカスの水槽で硝化がかなりの速度で進みます。AZ-NO3等は使用せずに様子を見ようと思っていたのですが何もしないとすぐにpH4台に落ちるので、期間中何度も牡蠣殻を入れたくなりました(笑)
B水槽は何故かpHが全く変化せずに維持していましたね。
KHの値は今思えば検査方法から言って0(ゼロ)って数値はおかしいのですが(汗)、それでもKHが減らなかった点と、硝酸塩がKHに及ぼすほど溜まっていなかったからだと思います。
それとTDSが僅かに上昇傾向なので何かしらのミネラル増加とマツモが良い結果を導いたのかもしれません。詳しい事は分かりませんが・・・(滝汗)
誤字は指摘してもらって良かったです。左に『にくづき』が付いてました(^-^;
> クリリンさん
返信削除自分も適当というか、感性や感覚を信じたい性格なのでディスカス水槽以外はpHすら図っていませんでしたよ(笑)
シクロプスって最近売ってないね。
あまり喰わないという噂もあったので、その辺も影響しているのかも。
確実にVの赤を出す良い餌知りません?
> けんけんさん
返信削除毎日やりましたよ!
もう当分の間、試験管を見たくありません(>_<)
内容は・・・。
硝酸塩を減らすには換水が一番ってことっす(笑)
どうもです~
返信削除流石ですな~この手の検証はMr.デスモとMr.ウッシー
ですね!!!(笑)やはり水替えが一番ですね!!
何となく?分って居ましたが実際に値を見ると説得
力有りますね~(笑)Vの赤も確信に大夫近づいて来た?
感じですからね!!(笑)
> 梨乃のパパさん
返信削除硝酸塩を減らすのは、手を抜かず換水が一番手っ取り早いんですけど、何とか楽をしたいと思う自分が居ます・・・(^-^;
Vの赤は近付いてきましたが、それをどの水槽でも再現出来るかが鍵ですね!
まだまだ長い道のりだと思います(笑)
遅くなってすいません!
返信削除この記事だけ何故か何度携帯からチャレンジしてもと0宇こうできませんでした・・・
このデータ量、スゴイ!という言葉しか出ません!
やはり新しい水には必要な何かが含まれているんですね。やり過ぎは嫌うかもしれませんが、適度な換水は大事という結果でしょうか?
Vが赤くなるか?の実験にはすごく興味があるのですが赤の可能性があるVがウチにはいない・・・
> abotさん
返信削除このページ表示出来ませんでしたか?何故だろう?
20日間頑張って測定しました~(^○^)
硝酸塩除去には換水が一番なのかもしれませんね(笑)
でもabotさんの水槽はまだ硝酸塩が溜まっていないのでは?
pHがどんどん落ちるようになったら色々アプローチしてみてください!